GOSPELLESSONLIVE

【音楽の母 Wachy】2024年総括

明けましておめでとうございます!

2025年となったので、今年も2024年の総括を書いていこうと思います。絶対2024年中にこれを書くべきなのは、もちろん分かっているのですが、年末の空気に毎年押されてこの時期の投稿になっています。毎年年始になっているので、もはや年始に書くものとなってしまいました。

2024年は『転換』の年だったと思います。2023年総括の最後にも、各人の音楽の楽しみ方の違いについて書いたけど、それに一つの結論を出した1年だった。その結果、今はもう真っ直ぐ進むしかないという感じ。ステージ上でのsparksしか知らない人にとっては、意外に感じられることも書くかもしれませんが、それが実際に起きていたこと。そしてそれが全員にとって良い帰着となっているので、気負わず読んでもらえればと思います。それでは。

2023年の年明け。習っている岩崎先生から、各自課題を伝えられた私達。リズム感だったり、体力だったり、声質だったり。そしてそれを解決する手段についても伝えられました。ダンスを習うだったり、ご飯を食べるだったり。その中で私はSLSを勧められました。

SLSはSpeech Level Singingというメソッドのボイトレです。地声から裏声に移行する際に裏返ってしまうのが、私は長年の悩みで、それを解決する方法の一つ。実を言うと、前にも一度やってみなと言われたことがあったんですが、それは今の練習にプラスで時間とお金をかけてボイトレに行けということで。。。渋ります。ボイトレはもちろん1on1なので、費用もなかなかする。趣味であるゴスペルにそこまでかけれるのかっ!自分っっ・・!!となります。でも今回は始めました。だって上手くなりたいから。ゴスペルが趣味からライフワークになってきている波を、自分の中で感じていたからです。約1年続けてだいぶ声の出し方変わったなーと今思うので、あの時思い切って始めてよかったな。

文章関係ないけど、akubiちゃんのサプライズ結婚Partyもこの時期。
コラボ練習しながら黙ってるの地味に大変だった笑
Photo by Yoshito tsumuraya

そんな中、2月には2024年初めてのLIVE。仲良しのakubiちゃん主催の「a GOSPElla(ア ゴスペラ)」に、mariko、madoka、wachyのユニット、sparksradio3(スパークスレディオスリー、以降radio)で出演しました。LIVEのお誘いをもらってから本番まであまり時間がなく、sparks5人で出るには練習が少な過ぎて断念。3人でもギチギチではあったので、akubiちゃんのsingers、ONE3(オネーサン)とコラボもさせてもらいました。短い時間の中で曲を仕上げていくONE3の凄さを体感。さらにこのLIVEには、同じ岩崎先生に習っているAlright!も出演していて、ステージパフォーマンスから曲の完成度から本当に凄かった。楽しい上に上手い。私たちは新米singersとして、3人と言う人数の楽しさと難しさを再確認したLIVEでした。

でも気持ちよさそう笑

LIVE後、marikoが仕事や個展の準備のため6月いっぱいまでお休みすることに。6月にオファーをもらっていた「a GOSPElla」は、私とmadokaが別のイベントと被ってしまい出演をキャンセル。。。次のLIVEまで時間が空いたことで、今後sparksはどうしていきたいかの話し合いをしました。

毎回のレッスンは楽しいし、仲が悪い訳でももちろんない。でも、人生の中でゴスペルにどれだけ比重を置くのか、ゴスペルがやりたいのか音楽がやりたいのか、sparksをどういう活動の仲間として捉えているのか、どういう音楽が好きなのか、どういう音楽を奏でたいか。。。そういうことを一つ一つ確認していきました。プロだったら仕事である音楽の比重が高くなるものだと思うけど、アマチュアにおいてはそれがまちまち。良いとか悪いとかそういうことではなく、自分の人生を豊かにするためにゴスペルを始めた私達にとっては、どれくらい真剣に取り組みたいかなんてまちまちで当たり前。

この話し合いを何度もした私達は、結果5人での活動は休止することとしました。各自が自分の人生を100%楽しめるように考えた結果。後悔は全くなくて、むしろ話し合いながら、自分のやりたいことに付き合わせてしまっていたなという申し訳なさや、自分が好きな音楽性を強いてしまっていたなという反省をしました。もっと早く話すべきだったのかも。でも間違いなく、私がゴスペルの楽しさを知ったのはsparksの活動があったからだし、5人だから出来た経験がたくさんあった。みんなに感謝。本当に。

marikoの個展にみんなで。nanaが選んだ素敵なお花。

marikoの個展も無事終わり、mariko、madoka、wachyはradioでの活動を続けていきます。sayakaはakubiちゃんディレクターのQuo Vadis(クオヴァディス)に加え、中山栄嗣さんディレクターのBlessing TOKYOに参加。nanaは音楽活動ではなく別の趣味の道へ。

nanaの畑。収穫時の一コマ。
sayakaのBlessing TOKYO in 川崎チッタ

sparksradio3となった3人は、秋に実施される合同LIVEに色々応募しつつ、自主練やレッスンをする毎日。その中で、仲良くなった前述のONE3、Alright!と3組で何かやりたいよねーという話に。一緒に歌ったら楽しいよね!3人だと歌える曲って限られるけど、9人になったらちょっと規模の大きい歌も歌えそう!入り組んだアレンジの曲も歌えるのでは?なんて話が盛り上がり、夏だしビアガーデンとかないのかななんて話していたら・・・ありました。神宮外苑で夏期間行われている「森のビアガーデン」。平日限定でライブパフォーマンスが出来るようで、早速応募。いつかは一緒に歌えたらと思っていた尊敬している2組と、思いのほか早い形でLIVEが実現できたのは本当に嬉しかった!!お客さんがゴスペルと全く関係ないアウェー空間でしたが、一緒に乗ってくれる人や涙してくれる人もいて、ゴスペルの楽しさを改めて感じた日。その後のビアガーデン&BBQも楽しくて美味しくて、歌った時間よりも飲み食いお喋りしている時間の方が断然長く(笑)。2組には色々ご迷惑をかけることもあったけど、またコラボできると嬉しいな。

とても楽しい。夏の想ひ出。

mariko、madoka、wachyは、去年から参加しているVESSEL GOSPEL CHOIR(ヴェッセルゴスペルクワイヤー、以降VESSEL)で復興支援ゴスペルイベント「STAND TOGETHER」で歌ったり、青山学院大学で行われたゴスペルコンサートを見に行ったり、課外活動も行いつつ。自主練では新曲に取り組んだり、レッスンではリズムを最小単位まで分解したり、5人の時よりも深く細かく曲に向き合っていた夏。思えばこんなに一つの曲を掘り下げたことはなかったかもしれない。

加えて、ボイトレやらアプリやらを駆使して、各自が自分の課題にも取り組んでいました。今まで声質が違うからと諦めていた声のミックス加減が、だんだん向上してくのを感じて、どんどん楽しくなっていった。2023年の自分は、自分の課題がよく分からなくてモヤモヤしていた時もあったけど、2024年は明確に自分の不出来な部分が分かって。これが自分の声だと思っていたのが勘違いだったり、正解だと思っていた声の出し方が間違っていたり。あーだから上手くハモれてなかったのかと合点がいく事ばかりで、それを直していくことによって3人のハーモニーが良くなっていきました。全員でリズム感をそろえて、個人で声質を向上させて、VESSELで歌詞の意味を自分事化して。全てが繋がっていて、それが3人の音楽の上達に繋がっていった感じ。夏期講習ばりの濃密さだった夏でした。

ダメもとで応募しまくっていた合同LIVE。ほぼ当選?した結果、LIVE三昧の秋となりました。え、なんかツアーみたいじゃない?と話していたら、madokaがフライヤーにしてた(笑)。10月中旬から11月末まで、ほぼ毎週のように行ったLIVE。妙齢の私達の合言葉は「とにかく健康で駆け抜けよう」(笑)。こんなにLIVEを詰め詰めでやったことがなかったのですが、毎LIVE後に録音を聴いて、反省して、すぐに次のステージに活かせるというのは、とても良かった。練習では出来ていても、本番では楽しくなり過ぎて雑になったり、決めたことを忘れたりは正直あるある。。。レッスンで言われたことを無意識でも出来るくらい練習して、本番では楽しんでもらいつつ冷静な頭も持っておくというのが、何度もステージを重ねる度にできるようになってきた気がします。少しずつ各LIVEを振り返っておこう。

ツアーみたいじゃない??

10/20日、渋谷ズンチャカ。クワイヤーで出たことはあったけど少人数で出るのは初。ゴスペルを歌うのがradioだけとのことで、勝手にゴスペル代表と名乗っていました(笑)。神宮通り公園という人通りが多い道に面した公園でのLIVEだったので、道ゆく人達がノッてくれたり、外国の方にも多く聴いてもらえて楽しかったー!

11/4日、a GOSPElla。30分枠なので初卸しの曲もいくつかやらせてもらいました。何回か出ているのに加えて、ゴスペル好きのお客さんも多いから、終始温かい雰囲気。ONE3と以前コラボしたクリスマス曲も久々にやって、自身の成長を感じたりもしました。3人では物理的に出来ない曲だし、ONE3の安心感もすごくあるので、またの機会にやりたい。レパートリーが被るとも多いし(この回も被っていた 笑)。

11/9日、仙台ゴスペル・フェスティバル。sparksを含めても、初の遠征です。madokaが入っている別のゴスペルsingers、WYSiWYG(ウィジウィグ)さんともSpaFes以来に会えたり、インスタで繋がっていた山形のゴスペルチーム、La Goscargot(ラ ゴスカルゴ)さんともお会い出来たり、東京のLIVEでは出来ない交流を深めることが出来ました!ステージが、幹線道路の中央分離帯というアクセスしづらい場所で、イベント開始直後の11時からだったのですが、仙台は音楽が盛んだからなのか、思ったとよりも見ていただけて嬉しかった!前泊後泊もして、WYSiWYGメンバーと共に仙台・松島を堪能できました!ありがとう!

伊達政宗にもちゃんと挨拶

11/17日、目黒ゴスペル祭。2022年以来2度目、前回同様トップバッターでの参加です。ステージが広く響きやすいので、前回出た際に結構マイクの音が回っちゃうよねと思い出し、サウンドチェックのやり方まで想定して迎えた当日。サウンドチェック時に、まさかのオケが止まるというハプニング。CD提出指定だったので、CDも作成し事前に再生チェックもしていたのに何故。。万が一のためにと、marikoがオケデータを準備してくれており、本番は事なきを得ました。CD焼くとこういうトラブルは付きまとうから、ゴスペル祭のオケ提出がCD指定じゃなくなるといいな。。トリではsayakaのBlessing TOKYOも参加していて、久しぶりにみるsayakaは、ステージの上で誰よりも楽しんでいてキラキラしてた。冬の単独LIVEも見にいったけど、たくさん人がいる中でもしっかり見えるくらい本当に楽しそうで、やっぱりこれが全員にとって最適解だったんだなと実感しました。

11/30日、豊沢音楽祭。長谷川繁ディレクター主催の教会で行う音楽祭で、2019年以来2度目の参加。radioツアーの締めくくりともあって、前4回のLIVEの反省が活かされた一番満足のいくステージとなりました。見に来てくれたゴスペル仲間や、参加者の友達、PAさん、後日録画を送った岩崎先生からも珍しく褒めていただけた(笑)LIVEでした。これが私達の現在地というわけではなく、毎回のLIVEの積み重ねの結果だと思うので、頻繁に本番を迎えるのが大事なんだな。きっと。madokaがこっそり年内目標にしていた「岩崎先生のインスタに動画を上げてもらう」が、これによって達成されたことを報告しておきます。

ふぅ、やっと秋が終わった(笑)

冬は、ここ数年行われていた岩崎先生の年末イベント『GOSPEL SQUAD』がなく、秋にLIVEし過ぎて完全燃焼したのもあり、VESSELのクリスマスコンサート「Akasaka Holy Night」の参加だけとなりました。それによって、私はゴスペル仲間のミユキさんと共にパリ旅行、marikoとmadokaは年末年始をベトナムで迎えるという、リラックス期間を過ごしました。書き忘れていたけど、私は夏に退職し年内ニートでした。遊んだ分、年明けから働くぞー。

マドレーヌ寺院でゴスペルを鑑賞。観客のフランス人は棒立ち。

最後に

2024年。大きな決断の年でした。2017年にsparksが発足してから、メンバーの入れ替わりは何度も行われてきたけど、5人の期間が一番長く、かつ色んなイベントをやってきたから、それに一度終止符を打つのはかなりの勇気が入りました。実際1年前では考えていなかったし、なんとか5人でやっていこうと思っていた。このままゆるい幸せでダラっと続けることもできた。それでも春に話し合いを重ねて決断し、1年を終えて今思うのは、あの時決断して良かったということ。綺麗事じゃなく、心からそう思う。sparksを始めた時と今で、やりたいことや価値観が変わることなんて当たり前で、それに有限な時間を割り振っていかないといけない。その中で違和感が出てきたなら、その正体を探るために今の価値観を共有して話し合わないといけない。そうやってお互いがお互いを尊重した結果が、過去の延長より優れていることなんてあり得ない。

ゴスペルを趣味からライフワークへと進化させて、2025年はもっとクオリティ意識しながら楽しんでいきたい。出来てないことなんて無数にあるから、終わることはない。やってみたいこともたくさんある。でも、家族、仕事、勉強、他のライフワークなど、生活を構成する別の要素だって変わらずあるから、話す時間もなおざりにしないようにしていきたい。

2025年はどんな変化が起こるんだろう。それを一緒に楽しんでいこう。そしてそれの目撃者として、みなさんLIVEに来てくださいね。

2025年1月 written by Wachy