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【音楽の母 Wachy】2023年総括

明けましておめでとうございます!

今年も書いていこうと思います、2023年総括。これは誰が見てるんだ?と思うのですが(笑)、備忘録的にその時何があって何を思ったかを記録しておくことで、未来の自分達が成長を感じられるかもと思うので書いておこう。あと単純に楽しいし、書き終わると達成感ある(笑)。2023年は2022年に比べるとライブが少なかったなーと思うので、事実よりも私の感想多めになりそう。その方が数年後読んだ時に楽しいかもしれないしね。それでは振り返っていきましょー!

2022年の年末にMarikoが、そして年始にはSayakaがコロナに罹ったこともあり、2023年の始まり頃はアクセルがかかるのが遅かった私達。2022年10月に行った『Spa Fes! 〜GOSPEL CONNEXION 2022 』(以降SpaFes)の疲れや、そこで見えた課題も尾を引いていて、何かをする気になれずの時期でした。悪い意味ではなくて、どちらかというと皆がそれぞれ内省していた。SpaFes後、何度もライブ映像を見た中で、クリエイティブはMarikoとMadokaが素敵に作り上げてくれたのに、肝心の歌のクオリティが追いついていない、もっとこういう風に歌いたいのにできない、そもそも自分の課題がよく見えない。。。と個々で悶々としていて、そこが解決していないのにライブをする気になれなかった感じでした。

文章と関係ないけど、みんなでイースターをお祝い。Madokaはひよことして参加

ここで2つのターミングポイントがありました。ショート個人ボイトレとNOIZEオーディションです。

私達は月2回岩崎ひろき先生に習っていて、当たり前ですがみんなでレッスンしているので、個人の能力についてはあまり指摘されません。それによって私は、自分の歌において及第点の能力・足りてない能力・足りてない中で優先して努力すべき能力が何か、分からなくなっていました。完全迷子です。本来ならここで別の先生に(今岩崎先生は新規ボイトレをストップしているので)ボイトレを受けるべきなのですが、過去の経験上ここで新しい先生に習うと、また自分の歌の分析からしてもらわないといけないと思っていたので、何とかならないかなと思っていました。メンバーに相談すると、それぞれ悩みは違えどモヤモヤしている部分がありそうでした。
そこで、岩崎先生にショート個人ボイトレをお願いすることにしました。通常のボイトレと異なり、スポットで各自30分だけ、自身の歌に関する悩み相談や今までのレッスンから見える課題の指摘、それを克服するための練習法を聞くというものです。いつも習っている先生であれば、個々の癖や課題もある程度見えていると思ったし、その時間内に治るものではないから30分でも充分だと相談して決めました。結果、私はすごく課題がクリアになって、これ以降の練習や得るべき知識の指針ができた気がします。本当によかった!迷子脱出。今後も健康診断みたいに、定期的に診てもらえるといいなとメンバーと話しています。

もう一つはNOISEオーディション。これが何かはこちらを見てもらえればと思うのですが、結果としてはSparksメンバーは5人中4人受けて全滅でした。合格率もとても低く、かなり高いレベルを目指しているということがわかったので、個人的にはそこまで落ち込みはしなかったですが、真剣だった分心揺さぶられたメンバーもいて。ただ、オーディションに向けて練習をしたり、何度も自分の歌を聞いたり、プロの方からの指摘を受けたりということは新鮮で、これが自分の歌を見つめ直すきっかけになったんじゃないかなと思います。これの結果を受け止めて、乗り越えて、成長した感があります。オーディション本番はめちゃくちゃ緊張したのと、Marikoがビブり過ぎの指摘を受けたのが面白かった(笑)

その他の春のハイライトとしては、
・MarikoとMadoka、VESSEL GOSPEL CHOIRに参加
・Wachy、ついに結婚式を挙げる
・Nana、初めて風船を膨らます
・Sparksから新たなユニット発足
の4本です。

春のブロックで、突然Sparksからユニットが出来たことを書きましたが、それが「Sparks Radio3」というMariko、Madoka、Wachyで組んだユニットです。ユニット名の由来は、ラジオ好きだよねってことと、ラジオのようにゴスペル以外のいろんな音楽も飛び出すユニットでありたいねってことだった気がします。うろ覚え(笑)。6月にゴスペルディレクターの長谷川繁先生が主催する「Cross the Border Project」というライブに出演することを決めて、そこに向けて練習していました。いつもはライブと言ったらゴスペルライブなのですが、このライブはその名の通り何でもあり。私達もAdeleやJpopなど、いつもは歌わない歌を歌って楽しかったー!3人での練習は難しい分楽しくて、この後もこのユニットでの活動は継続していきます。

あとこれもしれっと春のハイライトに書いてしまいましたが、ゴスペルディレクターの蔵本順先生が指導しているVESSEL GOSPEL CHOIR(以降VESSEL)に、1月からMarikoとMadokaが参加。夏から私もJoinしました。VESSELの想いなどはインスタから見てもらえればと思うのですが、参加したことは私個人の3つ目のターニングポイントでした。
ここからは私個人の話に少しなりますが、それまで正直ゴスペルという音楽自体が好きではなかったんですよね。洋楽が歌いたくて、ソロじゃなくて複数人で歌いたいって思った時に、たまたまジャンルとして適していたのがゴスペルだった。でも、VESSELに入って歌っていく中で、歌っている音楽がゴスペルであること、ゴスペルという音楽とは何か、自分が歌う意味は何なのかが、開眼していくようでした。いや、もちろん頭では分かっていたし、色々な折に触れて学ぶタイミングもあったんですが、腑に落ちたというか身に沁みたというか。頭ではなく心で理解し始めたというか。それによってゴスペルが好きになったし向き合い方も変わって、Sparksで歌うときも言葉の意味やその背景を考えて歌うようになりました。そうしてまた歌も変わる。VESSELに入ったことは、それを私に教えてくれるための導きだったんだなと思います。

これもやはりMarikoの作ったポストカード。もはやゴスペル界の素敵なデザインは全てMarikoの作品かも笑

Sparksに話を戻すと、この時期に岩崎先生から「Sparksはライブをやりなさい」とお達しを受けまして、ライブを企画し始めます。はっきり言われたわけではないので憶測ですが、やっぱりSpaFesに向けて頑張っていた2022年に比べて、レッスン時の気合いの入り方や曲を仕上げるスピードが違ってたんだと思います。2022年のレッスンは、ライブが少ない分基礎や身体の使い方に時間をとってもらっていて、それはそれで楽しいし成長も感じてたんですが、ライブというゴールがあるのとないのとでは違って見えたのでしょう。とはいえ、なるべく負担のない形で進めたいよねとみんなで話して、10月に「Sparks presents 〜Autumn mini Live 2023」をやることに決めたのでした。

その他の夏のハイライトは、
・Madoka、WYSiWYGやAyanimで全国各地でゴスペルを歌いまくる
・Sayaka、Quo Vadisでマスクワイヤー活動復帰
・Wachy、まつりパーティーとして金沢遠征
の3本です。

悶々とした春、覚悟を決めた夏、そしてSparksとしては2023年初となるmini Liveを行ったのが秋。何ヶ月も前から企画していたSpaFesとは違い、準備期間も2ヶ月くらい?だったので、前述の通り負担を少なく気軽なライブにしようと進めていたのですが、やっぱりそこはSparksで。考え始めたら、対バンにしよう、Sparks Radio3でも出ようなど、想定よりも盛り盛りになった感じはあります(笑)。特にMarikoは全曲出ずっぱり(笑)。その上、いつもの通りフライヤーも作ってもらいつつ、各グループからオケ集めたりなど、Marikoの力無くしては絶対に実現できなかった(いつもそうか笑)。本当にありがとね。ラヴ。

場所はBar AILES エール中目黒。ここは、昨年Sparksが課外活動としてワークショップ参加した「BirdBarQuintet × Bacchante GOSPELコンサート」で、指導いただいていたゴスペルディレクター宮尾さやか先生が運営しているライブハウスです。今回求める規模感にピッタリだった上、とっても良心的な価格。宮尾先生が自ら調整してくださるから、音響もバッチリ。来てくれた方達からは、楽しかったというよりも、感動したという感想をいただいて、ゴスペルの熱を伝えやすい環境だったんだなと思います。またやりたいな。

今回の衣装テーマは「秋」。縛りすぎずに、アットホームなライブを目指しました

その他の秋のハイライトは、
・Mariko、デザイナーとして銀座でグループ展開催
・Sayaka、ついにVESSELにも入る
・Madoka、転職して会社員になる
・MarikoとWachy、「Calling Vol.1」と赤坂教会で賛美
の4本です。

2022年は年末に行われた『GOSPEL SQUAD』。この時から、2023年もやるよー、年末よりは早めにやろうかなー、参加クワイヤー増えそーと徐々に情報が小出しにされていたのですが、蓋を開けたら2Daysになってました。すご。しかも参加ディレクターが、次世代ゴスペルディレクターのアベンジャーズかな?ってくらいの方々。つよ。楽しかったですねー。

Sparksとしては1日目に出演。前回は岩崎先生界隈との繋がりが薄く、アウェー感を感じてました(しかも4人だったし。詳しくは昨年の総括をご覧ください。)が、今回は知り合いも増え、前回の出演で知ってくださった方から声もかけてもらったりして、ちょっとホームな気がしてきました。いや、完全にホームかも。客席で一番声出してたもんね。ホームだね。
2023年のSparksは、これが2回目にしてラストライブだったのですが、音響の素晴らしさも手伝って、とても良いライブができた気がします。いつも自分のライブ音源を聞くと、反省に次ぐ反省なのですが、全員大きなミスもなく2023年に力を入れていたことの成長も感じられて、かといってライブ感も演出できて、2023年の集大成として満足のいく仕上がりだったと思っています。これが今の自分たちのベストで、それを記録に残せてよかった。これを今年は超えていこう。Wachy’s Best歌唱は、Sayakaの「Now behold the Lamb」のリード。涙誘う歌声で、感動的だった。

photo by Yoshito Tsuburaya


Mariko、Madoka、WachyはVESSELとして2日目も参加。Sayakaも出演予定でしたが、喉が万全じゃなく今回は辞退。リハにディレクターの蔵本順先生が間に合わず、急遽メンバーだけでリハをした結果、Madokaディレクターが爆誕しました。Wachyは、プロジェクターに映すVESSELのロゴがなぜか入ってなくて、休憩中に組み込んだりしてた。Marikoは塚本タカセ先生の「ママケ」に感涙してた。同様に感動したMadokaは、今年塚本先生のワークショップにも行こうとしている。Wachyは、スタッフ打ち上げで参加ディレクター陣に、ゴスペル第3世代と顧客ニーズの話を宣ってた(酔って何してんだ)。大満足の2日間でした。

12月がゴスペル繁忙期なので、個人の活動が忙しかったですが、Sparksとしての活動ではないので割愛。トピックスだけ。
・Madoka、Ayanimで豊沢音楽祭参加
・Mariko、Madoka、Wachy、TBSの蜜蝋キャンドルナイトとAKASAKA HOLY NIGHT参加
・Mariko、蔵本先生と岩崎先生のユニット「Calling」のレコ発イベント参加
・Madoka、Sayaka、Wachy、歌い納めワークショップ参加
・Nana、大仕事終えて転職する

最後に

2023年は、ライブこそ少なかったものの、皆それぞれが自分と歌について考えていた1年だったなと思います。それまでは動画やインスタライブ、SpaFesなどでのアウトプットが中心だったけど、少し立ち止まってインプットに時間を割いて、そのインプットする内容も人によって違っていた。
私達は結構声質がみんな違って、得意不得意もかなりマチマチで、普通に歌うだけだと絶対ハモらないメンバーなんですね、実は。レーダーチャートにしたらそれぞれ形がバラバラで、重なってる部分少なっみたいな。それを、個々が足りない部分を補強して、重なる部分が前より広くなった気がします。個性はもちろん今後も伸ばしつつ、不得意項目はグループで歌うときに必要な最低限のレベルにしていく。地味だけど、これは2024年の目標のひとつ。

自分と歌だけではなくて、自分達の方向性や在り方、メンバーとの関係性も考える時間も多かった。ライブのようなゴールがないと歌との向き合い方も個々で違いがあったし、そもそもゴスペルや歌ってそれぞれの人生において何なのかとか、考えていた。私達はアマチュアなので、あくまでもSparksは趣味なんだけど、仕事や他の趣味、家族や友達など人生を構成するものの中で、どれだけこの活動に時間やお金を割くかっていうのは人それぞれで。趣味なんだから強制するものでもないし、基本は楽しいものでありたい。でもこの「楽しい」の内容も人によって違って、努力してできるようになる事が楽しい人もいれば、歌うこと自体が楽しい人もいる。練習が楽しい人もいれば、本番が楽しい人もいる。そういういろんな考えの人が集まって、やっているんだなと難しさも感じた。2024年は、その前提を念頭に置いて、他の人の「楽しい」を邪魔せずに、みんながそれぞれ求める「楽しい」を追求したい。いつだってHappyを歌うSparksでありたい。これは、もう絶対。

コロナが第5類に移行して、ゴスペル界が活発になったタイミングで内省が多くなった私達は、本当にいつも逆張りを続けている。でもそれは、きっと決められていたことなんだろうな。2023年に悩み乗り越えた結果を、2024年はライブという形で見せられるといいなと思います。みんな、ライブ来てね。

2024年1月 written by Wachy